ごあいさつ
恵まれた環境のもとで・・・鴨肉生産から加工、販売まで
筑波山麓は気候に恵まれ、シベリアから渡来する真鴨をはじめ、渡り鳥達にとっては絶好の越冬地となっており、国内有数の環境を誇ります。
そして、大変豊かなこの地に私達の農場はあります。
広々とした農場には緑一杯の広葉樹・牧草などが茂り、それらの枯葉や枯草などが堆積し、フカフカの腐葉土の層ができています。
これらには、無数の有用なバクテリアが生息し、ビタミン・ミネラルが多分に含まれる自然のサプリメントとなっています。
それら栄養豊富な牧草を鴨・鶏達は、それぞれの体調に合わせて必要なときに食べ、太陽の光と水を心ゆくまで浴び、木陰でウトウト昼寝ができるのです。
私達の農場では、ゆったりとした静かな時間が流れる中、鴨・地鶏たちが放し飼いによって一日のんびりと過ごしています。(果樹の上に高く網を張り巡らせてあります)
私達は、そんなゆったりのんびりとした環境の中で、健康で安全、そしてごく当り前な、鴨・地鶏の生産を心がけています。 |
放し飼いにしていることの意味・・・
ほとんどの農場ではヒナから肉になるまで狭い囲いの中で一生を終えます。
これは私達人間が赤ん坊として産まれた時から部屋の中だけで過ごし、外に出ること無く一生を終わらせるということです。
これはとても正常とは思えないというところから放し飼いを志向しました。
無農薬の意味を考え続けること・・
私達に「無農薬で育てていることはとてもすばらしい」と言って頂けるのは本当にうれしく思います。ここで、できることなら、少しでも皆様の心の片隅に止めて頂きたいことがあります。
野菜や果樹を育てるのと動物を育てるのでは、それらに対する付き合い方は全く異なります。例えば、葉や幹の一部もしくは全部が病気になったときに、葉の一部を取り払ったり全部を引き抜いて捨ててしまったりして病気を防ぐことを当然のことと考える生産者や消費者の方もいます。しかし、動物ではそのようにはいかないのです。野菜や果実と同じように足が悪くなれば切り落とす、病気になればその場で処分、というわけにはいきません。
皆さんは自分や子供、または両親や兄弟、ペットなど身近な方々が病気にかかったらどうしますか?ほとんどの方は、すぐ病院に行くか、薬を飲むなどの対処をしていると思います。健康を取り戻すことはとても自然で倫理的なことなのではないでしょうか?動物も植物も人間も、病気にならず健康に育つように精一杯頑張りながら生きていますが、当然、病気はゼロにはなりません。
しかし、私達の農場ではそのようにはしていません。私達ができるのは、体調の悪くなった鴨をできるだけ早く見つけ隔離し、あたためて、消化がよく高カロリーの餌を指で口にいれたり、ミネラル・ビタミンを多く含む発酵液を飲ませてあげたりすることくらいなのです。皆さんや私達が病気になったら病院のお世話になりますが、彼らからすれば私達のやっていることはとても残酷であり矛盾なのです。彼らの鳴き声は、「獣医に見せて、薬などの処置をしてくれ」と叫んでいるように思え、「自分達の犠牲をむだにしないでなんとかしてくれ、考えて欲しい」と訴えているように聞こえます。そう思うと一日中農場で佇むことしかできない時もあります。そんなときでも彼らに声をかけていきます。 |
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産まれたてのヒナ
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「春鴨が産卵、孵化」
とてもいい季節になりました。つくば鴨が産卵真っ盛りです。孵化機に入れています、35日でヒナになります。
とても過ごしやすい季節なので鴨の肉もとてもいい状態です。農場の果樹の新芽も吹いてきて若々しい雰囲気がみなぎって、太陽の光が降り注いでいてうっとりするような農場の風景です。
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